メダマリグで◯◯、釣っちゃった。

ルアー釣りには大きく分けて2つのフィロソフィー(哲学)があると思います。

1. 獲物を釣るために、対象魚・ポイント・天候・時間帯を考慮しながら、最も適切なルアーを選び、アジャストさせるスタイル

2.「このルアーで釣る」と、自らに枷を負うスタイル

本日は、この「2」を実践しました。

題して"メダマリグでお魚釣るまで帰れま10"。

(10って数字、今回のテーマに無理やりこじつけられる要素が全くないので、ノリでTV番組からそのまま拝借しただけです、すみません。。)

まぁ、今日はこのルアー1本をとにかく投げ倒してお魚さんを釣り上げてやる、そのくらいの覚悟を持って臨んだ、ということです、はいw

なおメダマリグに装着するルアーは、極小シャッドテールで一番信頼しているJackallのタイドビートにしました。

小ぶりなワームなので、刺すのに少し難儀しましたが、一度刺しちゃえば余程のことがない限り抜けないであろうという抜群の安定感。

ジグ単と違って、針に沿って曲げながら刺さなくてもいいので、簡単に姿勢が良い状態を形成できました。

1箇所目:いつもの工業港

最近、魚子ラバで穴釣りライクな釣り方がハマったこともあり、同じような釣りがメダマリグでも通用するか、いざテスト。

・・・

・・・。

だめだ、直前の台風の影響か波がまだ大きく、ピンポイントで岩と岩の間にルアーを落とすのが難しい。

試しに少し遠投してボトムを探る(沖の水底は砂地でフラット)も無反応。

足元でも遠投でも、全く反応もなければ魚影もなかったので、波が落ち着くまでは数日海釣りは難しいと判断し、今日の残りの時間は淡水での釣りに絞ることを決定。

2箇所目:少し離れた野池

次は、野池です。

ここも、最近、自作魚子ラバ"ニセラバ"で小バス数匹を釣り上げた実績のあるポイントです。

到着する前までは淡水なら台風の影響なんて受けないだろうとおもっていましたが、この野池、よく釣れるポイントの水深は深いところでもせいぜい1mあるかないかという浅場。

そのせいか、台風&大雨でかき回されてしまったようでカフェオレカラー状態。

数投するも、生命反応を一切感じられず、このフィールドも早々に撤退。

もう1箇所の野池も駄目元で行きましたけど、以前記事に書いたようにバスがまるっきりいなくなってしまっている状況に変化はなく、こちらも数投して早々に退散。

3箇所目:養老川上流

次は、養老川上流です。結構秘境にもかかわらず、いつ行っても先行者がいるくらい人気のポイントなんですけど、私はここで魚を釣り上げたことはありません。

でも、上流だから、台風の濁りも抜けるのが早いんじゃないかなぁという淡い期待とともに行ってみることにしました。

現場に到着後、車の駐車スペースにはすでに先行者の方が。

挨拶の後、お互いの状況を報告しあう(こういう一期一会のコミュニケーションも釣りの楽しみの1つだと思っていたりします。)と、その方は、養老川をずっと上ってきたとのこと。

下流は濁りが全然引いておらず、どんどん上っていくうちに養老渓谷にほど近いこのポイントまで来てみたらしい。

このフィールド自体は割と広いので、ソーシャルディスタンスを取りすぎるぐらい取りながら釣りを開始し、すれ違う際に様子を伺うとお互い魚影は確認できず。

あちらの方はタックルとルアーを見る限りバス狙いなのは一目瞭然。そして、私は、ライトタックルにジグ単ではない少し珍しい形のリグにアジングワームを装着しているので、あちらからしたら「この人、何釣りたいんだろう?」という状況だったと思います。

そりゃそうでしょう、私自身だって何が釣りたいかわかっていない状況でやってますからw

「子バスが食ってきたらラッキー」「ナマズが昼寝していたのを一度目撃したことがあるから釣れないかな」「そういえば、今年の初夏頃バスがライズしていたこともあったっけ」などなどいろんな可能性をポジティブに胸に抱きつつ、一方で「やはり、ワタクシ、変なことしてんのかなぁ」という一抹の不安も同居しながらキャストを繰り返してみました。

すると・・・

ここではじめて反応がありました。

少し、水深のあるポイントを巻いてきたら、足元あたりで「ブルッ」とワームをついばむ感触が。

あのバイトはおそらくウグイとかオイカワとかカワムツとか小型の川魚系だろうと推測。

(この手の川魚系は自作ルアー"松本くんと稲葉くん"で散々釣り上げてきたので、指先の感覚が覚えているのです)

そこで、思い出したのがこれらの川魚は下から餌を食いあげる傾向が顕著であること。

実際に、昨年釣ったウグイを自宅の庭先で飼育していた時も、餌やりの際には急浮上して餌をバクっと食べて反転して深場に戻るというアクションをものすごいスピードで行っていたのを当たり前のように目撃していました。

なので、これらの川魚狙い、もしかするともしかするんではないかと、川魚の鉄板ポイントである養老川支流へ移動。

(あ。もちろん、先ほど出会ったアングラーさんにもすれ違いざまに「移動しますんで、頑張ってくださいね」と一声かけることも忘れておりませぬ)

4箇所目:養老川支流(結構上流)

今年の夏の初めくらいまでは前述の自作のルアーを使えば2時間くらいで二桁台の釣果は余裕だったこのポイントも、お盆前後の土盛りの工事や豪雨の影響もあり、地形が変化したせいか全く釣れなくなっていました。

そこを、逆手にポジティブシンキングをして、先日の台風が連れてきた豪雨が"さらなる地形変化"を起こしていないか、と一縷の望みをかけて行ってみることに。

もうここで釣れなかったら、ちょっと遠いけど雄蛇ヶ池まで行って子バスに試してみようかというところまで構想。

現場到着後、地形変化は期待していたほどではなかったものの少しだけ釣りが出来る足場が増えていたので、そこで実釣開始。

川幅はもう本当に狭いので、倒木やオーバーハングの付け根を狙ってピッチング中心の攻略。

イメージはこんな感じ。

 

数投していると・・・

イエーイ、I got it !!

ウグイ(オイカワ?カワムツ?)が釣れました。釣り上げた後暴れまくるので、フックが外れかかっていますが、正真正銘、メダマリグ&タイドビートでフィッシュオンです。

この後1回バイトがありましたが、アワセが弱かったのか、釣り上げるまでには至りませんでした。

標準のフックサイズだとこのくらいのサイズの魚が釣り上げられるミニマム、ってところでしょうか。

おまけ(けど、大事なことにも気づけたと思う)

1匹釣り上げた事で本日、自分に課したノルマは達成したこともあって、手元にあったその他のマイクロ系ルアーを試してみることにしました。

試してみたのは以下の2つ。

1.魚子ラバ(自作のニセラバではなく本物)

2.自作ビーズルアー"松本くんと稲葉くん"

メダマリグも入れて3つのルアーを比較すると意外にもバイトの回数が

「魚子ラバ>メダマリグ>ビーズルアー」

の順になりました。

魚子ラバへの反応が最も良かったんですけど、全然乗らなかったのでよーく観察してみると、針とかラバーに食いついてきているわけではなくヘッドのつんつるてんなところにアタックしていたのでりゃぁ釣れんわな、と納得。

でも、自作ビーズルアーの反応がほぼ「無」に近かったのは意外というか非常に残念でした。

たまたまこの日がBad communicationだっただけならいいのですけど・・・今回はメダマリグと魚子ラバを散々投げ倒したあとなので場荒れしてしまったからでは、と思うことにします。

メダマリグについては、トレブルフックのところをアジング用のアシストフック等に付け替えたら、もう少し下のサイズも狙えるのかな、とも思います。

 

まとめ

Twitterに思わせぶりなサムネで予告ツイートしちゃっていましたが、この釣果、ご期待に添えましたでしょうか?それとも期待外れだったでしょうか?

ルアー釣りは、釣れる魚種が限られるので、ともすればキャストしている時間がまったくのムダになってしまうことだってあります。

特に千葉の渓流(と呼べるのかは微妙ですけどw)のウグイやオイカワ、カワムツはスプーンやスピナーを使っても追ってくるどころか逃げて散ってしまうような小サイズがほとんどです。

そういう条件下で、たった1匹だけでしたけど、市販のルアーで釣果をあげたことは、個人的には"獲物は小さいが、人類(多分私だけかも?w)にとっては大きな一歩"と言える釣果だったと思います。

一応、メダマリグにご興味のある方のために、リンク貼っておきますね。

追伸:メダマリグ販売元の大島商店さん、対象魚にウグイを追加しても全然OKだと思いますよ。