”文庵”の原点となるマンガ、コッソリ教えます。
全国の学生さんが夏休みに突入したということもあり。
若年層でも楽しんでもらえそうなネタでもぶっこんでみようかという事で。
ワタクシの釣りスタイルの原点となるマンガについて触れてみたいと思います。
今回紹介する漫画に出会うもっと前、幼年期すなわちchildhoodsの頃より父から釣りの手ほどきを受けていたのですが、当サイト、文庵の”他とは一風違う釣りを目指す”スタイルのルーツといっても過言ではないマンガこそが「青空フィッシング」というタイトルになります。
タイトルからして”昭和のテイスト”が濃縮100%って感じじゃあーりませんかw おぉ、イノセント。
作者は高橋よしひろ氏。(原作の布施博一氏も有名な脚本家さんですよね、同姓同名の違う人なのかな?)
高橋よしひろ氏といえば、そうです、あの「銀牙 -流れ星 銀-」シリーズを手掛けた漫画家さんです。
戦う犬の話を書かせたら右に出る者はいない、といってもいいでしょう。
赤カブトとか懐かしい。
その不朽の名作「流れ星 銀牙」がヒットする前に書かれたのがこの「青空フィッシング(単行本5巻分で完結)」です。
と当時、本屋さんで何気なく単行本を手に取って1冊購入したらハマりすぐに全巻揃えたのを覚えています。
そのマンガからどういう影響を受けたのか?
じっくり書いていこうと思います。
1.主人公にタックルを選んでくれたかっちょええ爺さん
主人公は小学校高学年。
都会から自然豊かな郊外に引っ越しをしてきて、とあるきっかけで釣りを始める事に。
勇んで釣具屋さんに到着すると、意地悪な同級生二人組(のちに仲間になります)が、「おれの竿なんて〇〇円したんだぜぇ」とお値段自慢をこれ見よがしにしてきます。
出典:https://plaza.rakuten.co.jp/gyoryu/diary/200804020000/
そこで、釣りの知識なんてこれっぽっちもない主人公がお高めな竿を購入しようとした矢先。
お店にいた釣り好き爺さん(近所では変わり者で有名)が「この竿にしなさい」とワゴンセールかなんかにあった1,000円位の安いやつを勧めてきて、半信半疑でその竿を購入します。
出典:https://plaza.rakuten.co.jp/gyoryu/diary/200804020000/
そして、その竿で近所の川だったか池だったかにいる(この辺が記憶をたどるしかなくって・・・あいまいですみません)主人公と身の丈が変わらないくらいの”巨ゴイ”を釣り上げるのです。
釣り上げたコイを背負って家路につく主人公のシーン、カッコよかったなぁ。
というわけで。
まず一つ目に学んだことは、
タックルは別にハイエンドなものを購入しなくても十分釣りは楽しめる。
という事です。
その影響もあって、当時アタック5で購入した400円にも満たないグラスロッドは結構使い込んだ記憶が残っています。
2.メダカなんて釣れるわけないじゃん、いやもしかしたら・・・
いにしえより釣りの醍醐味って「大物を釣り上げる事こそ正義」みたいな固定観念があると思うんですけど、この漫画、いきなしミクロの方にベクトルが向いていきます。
そうです、メダカ釣り編が始まっちゃうのです。
近所でメダカ釣り大会(みんな本気で釣ろうなんて思っておらずぽかぽか日差しにただ癒されよう的なシニアなイベント)が開催されることを知り、主人公はタナゴ針をヤスリを使って極限まで小さくしていき、実際に釣っちゃうんです。
一見、荒唐無稽な話にも見えますけど、「もしかしたら釣れちゃうんじゃ・・・」と数パーセントでも思わされてしまうお話でした。
このエピソードから学んだことは、
釣りの可能性は無限大。「〇〇は△△に限るよね」とか「■■なんて無理じゃん」という頭から決めつけた発想をする事は自分の釣りの幅を狭める、非常にもったいない行為である。
です。
なので現在、ウグイ・カワムツ・オイカワ専用ルアーとかをネットの情報を参考に自作したり、ルアーやワームをあれこれカスタムしたり、自由な発想で釣りが楽しめている、ってわけです。
あと、その延長線上にある要素として、タックルのメーカーにこだわりが一切ないっていうのもここがルーツなのかも。
シマノ派?ダイワ派?それともAbu派?そんなのどっちだっていいじゃん的なスタンスは今も昔も変わらずですし。
文庵は釣り業界の"スイス(永世中立国)"と自称していこうとおもいますw、嘘です。
最後に
この他にも、ホラーなテイストのエピソードもあり「釣りを題材によくもまぁこんなに毎回バリエーション豊かな話を展開できるな」という濃密な5冊となっています。
40年以上前の作品ですから当然廃版になっています。
したがって単行本の入手は難しそうですが、ネット上でオンラインで読めるようです。
ご興味のある方は下記リンクより。