ロキサーニBF8、スプール軽量化魔改造完結編。

前回、調子に乗って”DCスプール”なんて勝手に名付けちゃったロキサーニBF8のカスタム。

 

2gのシンカーを結んでブレーキminとmaxでそれぞれスルスルーっと自然落下させると若干の速度の違いがあったので、ブレーキ効果は確認できたものの、いざキャストしてみるとブレーキmaxでも効きが弱い。

アルミホイルくらい極薄の素材だと電磁誘導の効果も薄めなのか、もう少しがっちりしたパーツが作れないかなぁと考えていたところ1つの商品を見つけたのです、しかも110円(税込)で。

※なお、ワタクシ、がっちがちの文系なので物理とか理科とか化学とかまるで分からんちんです。なので、アルミを分厚くしたら効果が高まるかどうか理論的なところはわかりません。ネットでも調べたけど私でも理解できるような内容は見つけられませんでした・・・。

なので、仮説と推測だけで突き進んでいますw

 

●ダイソーで見つけたコレ

じゃーん、これいいでしょ?

 

厚さは0.3mm。

強度を保ちつつ加工するにはちょうどよいバランス。しかも、もともとついていたスプール側面の鉄板よりめちゃ軽い。

 

ということで、早速加工してみましょう。

やり方は前回のアルミホイルの時と一緒。

0.3mmって加工するのが結構たいへん。

 

何十、何百とコンパスをぐーるぐるしてみます。

出来た部品を紙やすりで少しきれいに整えます。

 

スプールに取り付けてみました。

なお、このパーツ、もともと裏にテープが付いているのでそのままペタッと貼り付けられます。

 

D・・・Daisoで売ってた部品で

C・・・Craft(工作)した

その名も、”DCスプール mk2”。

しつこいくらい”DCスプール”っていう名称にこだわっちゃおうかとw

左上にちらっと写っているマグネットの数も調整してみました。

 

●いざテストっ!

キャストフィールがアルミ箔を用いたVer1と比較するとノーマルのBF8に近くなった気がしますけど、何より2g台のジグヘッドが20m強はアベレージで楽々飛ばせます。

サミング必須で、ちょっと油断してしまうとバックラッシュしてしまうのはアルミホイルの時と同様ですけどネ。

 

そして、どうせならってことで、アルミパネルの幅をもう少し狭めた面積の小さいタイプのパーツも作ってみました。

1個目を取り外して、面積の小さいタイプの方を貼り付けた写真がコチラ。

制作も2回目なのでよりきれいな仕上がりになっている気がしません?

こちらも早速テストしましたよー。

2g台のルアーはブレーキMaxで心持ち遠く飛んでいる印象(2mくらい伸びたかな)。

3gのジグヘッドにすると少しルーズなキャストでもバックラッシュせず十分な飛距離が出せました。

なお、どちらもやっぱりサミング必須です。

 

どノーマルのスプールと比べると、明らかに初速の立ち上がりは良くなった気がします。

 

でも、ストレスフリーに2g前後のジグヘッドを投げるというのはちょっと・・・という感じですかね。

 

●検証結果(分かった事)

このリールは無理に2g前後は投げず、3,4gくらいからの用途の釣りを快適に楽しむために使おうかという結論に至りました。

軽量ウェイトのベイトフィネス は、20Tatula中華スタムに任せようと思います。

ということで、ロキサーニのブレーキプレートは1個目の幅広の面積多めのタイプに戻しました。

 

ここでわかった事。

 

軽量ルアーを”ストレスフリー”に扱うための優先事項

スプール重量>ブレーキシステム>スプール径

というのが持論です。

・ロキサーニBF8のスプールはカスタム後の重さは12,3gくらいと想定すると、20Tatula中華スタムのスプールは半分くらいの6g。

スプールの動き出しから止まるまでの慣性の小ささは、どう頑張っても6gスプールには敵わないですよね。

スプールの軽さは最重要ですよ、やっぱり。

マクドナルドにおけるポテトの存在くらい重要だと思います。

 

・ブレーキシステムはマグネット一択でしょうね。遠心はある程度重さのあるルアーを使う事で活かされるブレーキシステムかと。

”遠心ブレーキのSHIMANO”でさえ、フィネスモデルはFTBっていうマグネットブレーキを採用しているくらいですから。

 

・スプール径は小さい方がいいみたいですけど、前述の2つほど重要ではない気がします。

 

以上、総合的にみると、軽量ルアーを”ストレスフリー(←ここ重要)”に投げられるという観点からいくと、DAIWAのSVTW+フィネス用中華スプール(6g)が今のところ最強、と思います。

ということで、所有しているフィネスモデル3機は以下のように使い分けていこうと思います。

・ロキサーニBF8(”DCスプールカスタム”)・・・8lb位のラインで3〜10g前後のルアーを幅広く扱うバス釣り

・ダークウルフ50・・・6lb位のラインで3g以上のルアーを扱う子バス釣り

・20Tatula 中華スタム・・・2g台のジグヘッドを扱うベイトアジング・メバリング

 

今回試したロキサーニBF8の魔改造は、本製品のボトルネックになっていた”スプール重量”を軽くすることには成功したと思いますが、20Tatula中華スタムの代わりになるほどのパフォーマンスは得られませんでした。

が。

ロキサーニBF8にひと手間加えるだけでそこそこ使えるフィネスリースに生まれ変わる、ということは実証できたと思います。

 

※当検証内容は、あくまで個人の責任に基づき実施しているものであり、一切の保証は致しません。