ここがヘンだよ、釣り業界 #5 ”クールアングラーズアワード”って誰トク?
最近、木村拓哉さんのYoutubeで釣り動画があがっていたのでなんとなしに見てみたら、思ったことがあります。
ちょまてよ、キムタクさん、釣りうまいじゃないっすか、と。
さすが90年代終盤の空前のバス釣りブームにおいて芸能人筆頭みたいな立ち位置にいた方です。
ルアーのアクション、ロッドさばき、ゲストで来た中尾明憲さんへのアドバイスの仕方等・・・参考になるところが多々ありました。
木村パイセンが釣り動画を上げたらまた見ちゃうと思います。
だがしかーし。
こっからが本題です。
逆に悪目立ちしちゃったのはゲストで登場した中尾明慶さんの初心者感。
木村パイセンがアクションのさせ方を丁寧に説明してくれているのに全く活かされていなかったり、魚がヒットしてもロッドを立てる事すらできていないなどなど・・・初心者さんあるあるのオンパレード。。。
その結果、いうまでもなく釣果は木村パイセンとはもう雲泥の差。。。
ところがびっくり、動画中でも木村パイセンが言及していましたけどこの人、「クールアングラーズアワード2024」っていうのを受賞したらしいじゃないっすか。
そんなたいそうな賞を受賞しているのにこのテイタラクってどういうこと?ということで、まずこの賞について調べてみました。
クールアングラーズアワードとは・・・釣りファンの拡大、釣りイメージ向上に貢献した著名人に贈られる(釣果だけで評価しない)
だそうです。
インスタやYoutubeで釣りの様子をアップしていることが受賞の要因ってことみたいですが、そのあたり”非常にぼんやりしている”っていうのが釣り業界らしいっていうかw
だって、この人、奥さんがあげている釣り動画の方が手際よくってむしろ彼女の方がよっぽど釣り業界に貢献しているように見えるのはワタクシだけでしょうか・・・カシコミカシコミ。
なお、2006年から始まった(っぽい?)このアワード。
過去の受賞者をいちおー書いておきましょう。
2006年度 | 俳優 | 保坂尚輝 |
2007年度 | タレント | 田村亮 |
2008年度 | タレント | 森下千里 |
2009年度 | タレント | つるの剛士 |
2010年度 | 俳優 | 塚本高史 |
2011年度 | 俳優 |
杉浦太陽
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2012年度
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アーティスト
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misono
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2013年度
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タレント
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吉澤ひとみ
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2014年度
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アーティスト
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清木場俊介
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2015年度
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該当者なし
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2016年度
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タレント
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ローラ
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2017年度
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該当者なし
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2018年度
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歌手
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工藤静香
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2019年度
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パフォーマー
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山下健二郎
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2020年度
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パフォーマー
|
山下健二郎
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2021年度
|
パフォーマー
|
山下健二郎
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2022年度
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女優
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前田敦子
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2023年度
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芸人
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ミキ 亜生
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釣り番組に多数出演している人とか自身の釣り動画チャンネルを持っている人も受賞されているのですけど、その一方で「この人、釣りにどういう貢献したの?」っていう人もいるので、選考基準が本当によくわからないですねぇ。
で。
話は戻って、冒頭の動画のお話ですが。
例えば、釣り初心者さんがこの動画を視聴した際に、「アワード受賞した人だからこのやり方が正解なんだ」って思われちゃったら、全然釣れない期間が続いてしまいには「あぁ魚釣れないなぁ、つまんないなぁ、せっかく道具そろえたけどタックリベリーに売っちゃおっと」と離れていってしまうんじゃないでしょうか?
それって、釣り業界にとっては釣り人口拡大の千載一遇のチャンスを逃しているってことにもつながりかねないですよね。
一方で、既存のアングラーからすれば「こんなヘタ〇ソな技術でよくアワード受賞者名乗ってるな」と、悪印象を持ってしまう事も考えられません?
これって、人気商売でメシを食っている著名人にとっては致命的じゃないかなぁって思うわけです。
いくら選考基準に「釣果だけで評価しない」ってあっても、そんなこと、よっぽどもの好きな人しか調べませんって。
大半の人が「アワード受賞者=釣りうまい人」っていう印象を持つと思います。
上記経緯から察するに、このアワードって、利害関係者(カッコよく言うとステークホルダーっていうのかな)が誰一人トクしないものなんじゃないかなぁって。
釣りフェス(≒釣り業界)もこんなアワードに費用をかけるのなんてやめて、入場料を安くしてくれた方がよっぽど釣り人口拡大につながると思うんですけど。。。
冒頭の動画にもう一回戻って。
中尾さんを咬ませ犬にして木村さんのかっこいいところをただただ際立たせるように確信犯的に構成されたものだとしたら・・・芸能界ってこえぇよぉw