釣りって”ダサい趣味”なの?

●はじめに

昨今の釣りブームで昔よりかは趣味としての地位、センスの向上がされているような気もしますけど、いかがでしょう?
DAIWAなんかで販売されている釣り用ウェアにしても、普段着として使ってもおかしくないようなデザインだったり。
少なからず水辺で活動することによりなんらかの危険を伴う事は避けられないので、「デザイン性」より「機能性」が優先されてしまうのはしょうがない状況の中でよく頑張っているのでは、と。

 

釣具メーカーではなく、アパレル側から釣り師向けの洋服もブランドの大小問わず色々出ていますしね。

ただ、たまにインディーズの釣りアパレルのロゴとか「英語の文法、それってありなの?」と英検3級レベルのワタクシでも看過できないブランドさんもあったり・・・結局、看過しますけど(笑)。

とはいえ。「え?釣りが趣味なの?すっげぇエモいじゃん」といわれるほどカッコ良いものという位置付けではないのが現状です。
では、釣りという趣味がcoolでemoなものだという風に、第3者から見られるようにするには、どうしたらいいんだろう、ってところから少し妄想してみることにしました。

※価値観は人によって様々ですので、ここに書いてある「coolでemo」だと思っていることはあくまで当サイトの主観であり、他の方々にこの価値観を押し付けるつもりはありません、悪しからず(^_-)

 

 

●釣りをエモくするには

参考にしたいのは東京五輪で脚光を浴びたスケボー、をはじめとするエクストリーム系スポーツだと思うのです。

あ、ちなみに私、30台半ばくらいからスケボーもたしなんでいます。

いわゆる一般的なトリック系じゃなくクルーザー系(Sector9っていうメーカー)でサーフィンのようにゆったり楽しむタイプの方ですけどね。

そういや最近乗ってないなぁ。

 

そこで。

 

スケボーと釣りの「かっこよさ」の違いってどこにあるんだろう、と考えると他のカルチャーとのクロスオーバー要素の有無、ここが多い院ではないかと。

前者で特に代表的なのは音楽とのコラボレーションがうまいというか、クラブカルチャーだったりメロコアパンクのカルチャーなんかといい感じに化学反応を起こしています。
パークや大会でも結構、その手の音楽が流れていてそれが盛り上がる要素の一つだったりしますよね。

こんな曲もあるくらいですし。 ← 結構好きだったりします^^

SK8ERは「スケーター」と読むらしいです。(アメリカ流のダジャレみたいなもんでしょうか)

 

釣りもスケボーに倣ってかっこいい音楽カルチャーとクロスオーバーできないかなぁと考えてみると、形は違えど意外と可能性は秘めているんじゃないかって思うんです。

でも勘違いしないでください、釣り場で大音量で音楽を流すとかそういうことじゃないですからね(笑)。

ちなみに、イヤホンとかヘッドホンで音楽を聴きながら釣りをする、っていうのとも今回はちょっと違います。

私自身、釣行中は小鳥の鳴き声、波の音、風の音、すれ違う「仲間にうんちくをまくしたてているにわか釣り師(たいてい早口w)」の声なども含めて楽しみたいので、ヘッドホンやイヤホンは装着しないです。

 

 

●釣り×Music

スケボーと釣りはユーザーの年齢層もまるっきり変わってきます。

なので、スケボーのやり方をそのまま釣りに転用、っていうのは当然のことながら無理があると思っています。

 

例えばこんなのどうでしょう?

・有名な釣りスポットがあります。
・その周辺にDJブースを備えたレストラン(あるいはペンション)があります。
・夕方から夜にかけて食事あるいはお酒を提供するお店です。
・音量は聞きながら会話できるくらいの大きさを徹底します
・流すジャンルはchill outとかlo-fi hip hopとかBossaとかゆったり聞けるものだけに限定
・お客が釣果写真を提供すればVJが取り込んで店内のプロジェクターで投影してくれます。
・DJの音楽を聴きながら食事をしつつ自分の釣果写真が投影されたら「あ!これおれだよ」みたいに釣り仲間と話をしながらその日の釣果を振り返ることができます。

ちなみにこちらがChill outっていうジャンルの音楽です。これなら年配の方々にも耳障りな音にはならないのでは?(わしゃぁNiziUしか聴かんのじゃ、というおじいさまは御退店ねがいますw)

 

※万が一、実現する人が出てきたとしても、コロナ禍が完全に収束してくれていることが大前提ですけどね。

 

と。

ここまで書いてきましたが、私としては釣りという趣味は未来永劫カッコよくならなくて良いと思っています。

それはなぜかというと・・・

 

●90年代バス釣りブームの残したもの

ブームが残す爪痕があまりに大きすぎるからです。

90年代当初、ワタクシはまるっきり釣りから離れていたので、俯瞰的に見てましたけど、それでもえらいブームになっていたらしいですね。

キムタクや江口洋介といった有名トレンディエンジェルがTV番組の中で釣りをしていたのを、流行にすぐに乗っちゃうにわか属性の人々がすぐに真似し出して猫も杓子もバスロッドを狭い間隔でキャストしているという異常事態だったと聞いています。

・・・ん?

あ、さっきトレンディエンジェルって書きましたけど、トレンディ俳優の間違いでした、訂正します😸

 

で。

そのバス釣りが大流行したことによって、

・ユーザーが増えればマナーの良い人だけでなくそうでない人も増加する

・釣り場にはゴミがちらかりめちゃくちゃ汚れる

・地元のご好意で釣りを容認されていた池や堰がことごとく釣り禁止に

・小池のゆりちゃんが誠に遺憾な法律を作った

 

とまぁ、古くから釣りをしていた人にとってはもう焼け野原状態になってしまった、というのを多くの方はご存知かと。

 

こういう事態の再来はあってはならない、というのがこれからもずっと釣りを楽しんでいきたいワタクシにとっては切なる願いですので、もうブームなんて来ないで、ダサい趣味って思われつづけてもいいので、我々アングラーをそっとしておいて、というのが正直なところだったりします。

 

とはいえ、”NOT・ザ・釣り師”な格好で釣りをするのがポリシーでもあるワタクシですので、安全面は担保したうえで少なくとも「そのままの格好でファミレスくらいなら入れる」程度のタウンユースな服装で今後も釣りはしていきたいと思います。

では。

 

 

 

a.コラム

Posted by fumian