ベイトリール は、実は簡単に投げられるという話。

本日、シマノから2021新製品の発表がありましたね。

発表されたのは中級クラスからハイエンドのレンジの商品ばかりでしたので、この記事の内容とは少し関係なさそうなところの話かなぁと思いました。

 

さて、本題に入りましょう。

 

「スピニングリールで始めた釣りだけど、そろそろベイトリール に手を出してみたいんだけど、ちゃんと扱えるかな」と躊躇しているそこのアナタ。

タイトル通り、簡単に投げられるためのポイントをここに記載します。

道具を購入し、練習する際には是非参考にして下さい。

ここにこれから書いていくことは、簡単なことばかりです。

1.5gのジグ単をベイトキャスティングリールで20mくらいバックラッシュ無しで投げられるようになった私自身の経験をもとに余すところなく公開します。

みなさんの「これから始めたいベイトリールの釣り」に少しでも役に立てば幸いです。

 

と、大見得を切ったところで、早速始めていきましょう。

<準備編>

●1.自分が求めるベイトリール の釣りスタイルは明確にしてモデルを選択しましょう。

猫も杓子も「バーサタイル」って言葉をやたら使っている状況ですけど、本当の意味でバーサタイルに使えるなんてのは、はっきり言って幻想です。というか妄想です。もしくは、違法薬物による幻覚並の誤認です。

実はベイトリール は利用するルアーの重さによってある程度カテゴライズされています。

バス釣りでくくった場合、ビッグベイト用、フィネス用(2g以下/2g以上)、中間用、大きく分けてこれくらいに分けられます。

またこれらはラインの太さも飛距離を出すために適したサイズがそれぞれあったりするので、自分がベイトリール でどういうルアーを扱いたいか、これはある程度絞っておいた方がいいです。

ちなみに、最初は、中間用のものを選んでおけば良いと思います。

中でも、トラブルが極めて少ないと言われるシマノの「DC搭載モデル」かダイワの「SVスプール搭載モデル」のどちらかを選んでおけば間違い無いです。

コスパを考えたらダイワのTatula SVTW2020は最初の1台としては最適だと思います。

SVスプール、T-ウイングシステム等のテクノロジーにより、なんと言ってもバックラッシュしにくいのが特徴。初心者から中上級者まで幅広いユーザーが満足できるリールだと思います。このリールが1つあればバス釣りにおける大抵の事は出来ます。カスタムパーツも充実しており最初の1台としてオススメ。ネット通販が圧倒的に安いです。

10g以上のルアーをバックラッシュなくバシバシ投げ倒したいのであればシマノのSLX DCも良いと思います。

 

●2.ロッドは柔らかい方が良い

ロッドをしならせて戻ろうとする反動を利用して投げるのがベイトリール での一般的な投法です。

なので、簡単に曲がる、あるいは、使っているロッドを簡単に曲げられる重さのルアーを利用する、というのが重要になります。

例:Mの硬さのロッドで練習するなら当面、ルアーは10g以上あたりを目安に。

 

 

<投げ方のポイント編>

●3.スピニングでの釣り経験がある人へ

全く別物であることを、体に覚えさせる必要があります。

スピニングでのキャストの感覚はこの際忘れてください。

スピニングは自分の体よりも前のアクション、ベイトは自分の体よりも後ろのアクションを意識する感じになるので、正直全く別物だからです。

 

では、実際のキャスト部分については、次の項目で説明しましょう。

 

●4.最初は「4:6」

何が4:6かというと、キャスト時に後ろに振りかぶる力と前に竿を振り出す力の配分です。

どちらの動作もせいぜい自分の腕の力の7分目くらいでやってみてください。

よく、ルアーの重みを感じてから前に振り出すとか言われますけど、重みを感じた時にはロッドがしなりきっているので、すでに前に振り出す動作に入っていないとルアーは意図しない方向に飛んでいってしまう可能性があるのです。

なので、私の場合はこの「後ろ:前=4:6のチカラ」というイメージを強く推します。

なお、スピニングリールで釣りに慣れてしまっている人で、感覚をなかなか切り替えられない人は、キャストの際に14時のタイミングで親指をスプールから離すようにしてみてください。

スピニングだったら宇宙開発並に空高く「外野フライ」のように飛んでいくタイミングですが、ベイトだったらそれくらいが指を離すちょうどいいタイミングであることが体感できます。

 

●5.最初はサイド、次はスリークォーター、慣れてきたらオーバーヘッド

キャストは最初から頭の上でやる必要はないです。横向きで練習することで、

タイミングをミスった時のバックラッシュのリスクは減りますから、効率よくキャスト回数をこなして練習できます。

そして慣れてくるごとに、頭の上から投げられるように角度を垂直寄りに変えていくわけです。

 

 

●6.メカニカルブレーキはいじらない。メインブレーキのみで調整

最近のベイトリールのメインブレーキの性能はどれも優秀です。

スプール本来の動きを軸の部分を締め付けるメカニカルブレーキが作用しない「ゼロポジション(→ググってみてください)」にしておくことをお勧めします。

 

<おまけ>

●7.今使っているリールで将来的には軽いルアーも投げてみたい人へ

シャロースプールは今使わないとしても、売っているうちに購入しておきましょう。

スプールメーカーの増産っていうのはあまり無いと思うので、市場に流通しているうちに手に入れておくことをお勧めします。旧モデルのシャロースプールがオークションで出ている場合がありますが、スプールは回転する部品なのでちょっとでも歪んでいたら使い物になりませんから、新品で購入しておくのが確実、というわけです。

 

と。

 

ベイトリール を使いこなせてこそ「ルアー釣りやってるなぁ」と実感できるところもあると思いますので、スピニングの釣りから一つステップアップしてみたいと思われる方、是非お試しいただければと思います。

a.コラム

Posted by fumian