【ゲームの話 レビュー#17】勇者ヤマダくん (switch)
その昔、「Moon」という敵を倒さないRPGがありました。
当時、DQやFFが隆盛を極めていた頃、アンチテーゼともいえるゲームシステムは当時コアな層にはそこそこ受け入れられたようですが大ヒットには至らず、その後数年経って再評価されたことで中古価格が高騰したという経緯があります。
直近だとインディーズの名作として世界中でヒットした「Undertale」にも多大なる影響を与えたとも言われています。
この”名作(迷作?)”をリリースした会社「ラブデリック」は現在存在しませんが、当時の中心スタッフが再集結し作成したタイトルの1つ「勇者ヤマダくん」を今回紹介したいと思います。
どんなゲーム?
出社拒否気味のサラリーマン・ヤマダくん(36才)が会社をサボって自宅のPCでゲームを開発しながら同じ建物に住んでいる女子高生に恋をする、的な相変わらずシュールな世界観の中で繰り広げられる「一筆書きローグライク(※)RPG」になります。
※ローグライクって?
あらかじめ決められたマップを持たず、プレイするごとにゲームのアルゴリズムによってマップが自動生成されるタイトルです。
プレイするたびにマップのレイアウトやステージ構成、敵や武器の配置、アップグレードする方法などが変化し、毎回違ったプレイ体験ができるので、何百回、何千回と遊び続けることができます。(Playstation.comより引用)
こんな理想を求めて、36歳サラリーマンが大活躍(?!)
おっさんの自作ゲームは、ダンジョンのマスを一筆書きで出来るだけマスを埋めつつゴールに向かう、というシンプルなルールで構成されています。
しかも、道中で拾う宝物などの素材から、武器や防具をアップデートできる”モンハン”っぽい要素もあるため、1プレイ数分なのに時間を忘れてエンドレスで遊んでしまう中毒性があります。
実は、このタイトルはもともとスマホでリリースされた(パズドラやモンストみたいな)課金型のアプリゲームでした。
それがサービス終了後、買い切り型にバランス調整されてSwitch等でリリースされたという面白い経緯を辿っています。
なので、「お手軽」&「中毒性」についてはスマホ版から踏襲しているっていうかんじですかねー。
アパートに訪れる人たちはいずれも癖のある人たちばかり。
この辺はラブデリックの系譜をちゃんと継いでいますw
ゲームを進めていくと開発レベルも上がりいろんな機能が実装されていくので、こういったあたりが「次はどんな展開になるんだろう」と止め時を失っちゃうんですよねぇ。
ラスボスはゲーム開始時点で判明しているように、自身の勤めている会社のトップです。
そのあたりの人間関係も終盤色々と明かされてくるんですけど・・・ここではネタバレはしないことにします〜。
で、無事クリアーできました。
が。
束の間・・・。
ラスボスになぜか突っ込まれる主人公。
そして・・・
オープニングタイトルの後ろにローマ数字のⅡが・・・。
そーです。
なんとこのタイトル、リリース後大幅なアップデートが行われ本編よりもボリュームがあるとされている「2」が実装されているのです。
まだまだ、遊び尽くせそうです。