必読!カスタムスプール交換の落とし穴。
2021/1/22
内容改訂しました。もう一度読見返してみたら間違ったこと言ってました、すみませんでした。
磁力でダイレクトにインダクトローターを制御はしていません。その証拠に磁石を近づけてもくっついたりしないです。電磁誘導により"発生する電気の力"でインダクトローターに抵抗力を発生させてブレーキにしているのです。
結局、6gの怪しいスプールにはじめからついていたインダクトローターは磁石もくっつかないし、電気も通さない樹脂製だった訳で、どう頑張ってもブレーキに作用するものではない、というのは変わりなかった訳ですけども。。。(って言い訳するところがまたカッコ悪いですね、反省します。。)
という訳で、おかしな表記は直してみました。
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先日、我がタトゥーラ さんに軽量スプールを取り付けてみた(過去記事参照)わけですが、
ただいま不要不急の外出自粛要請真っ只中のため、釣り場に行くのははばかられるわけでしたので、今回はお庭でキャストしてみました。
第1印象としては、「こんなピーキー(※)な挙動では使い物にならないなぁ」といったものでした。
※ピーキー:挙動が神経質であり、ある限定的な範囲では非常に高い性能を発揮するが、その範囲外の場合は操縦性が低いこと
スプールの重量は6g程度と相当な軽量モデルですので1.5gくらいのジグヘッドでも満足いくレベルの飛距離は出ると思ったのに。。。悲
が。
庭の狭い範囲で軽くキャストする程度でも毎回糸が浮いてしまいバックラッシュ気味になってしまうのです。せっかく飛んでもこれじゃぁ釣りになりませぬ。
「もしやお金をドブに捨てちゃったか」
というフレーズが一瞬頭をよぎりましたが、ここで諦める当ブログではありません。
いったん落ち着いて原因を考えてみました。
・ジグヘッドの重さを換えても状況は変わらない
・ブレーキのダイヤルを最大にしても状況は変わらない
上記の2点から、このリールの売りであるエアブレーキシステムが全く機能していない、という仮説に辿り着きました。
早速もう一度スプールを外してみたところ、すぐに理由が判明しました。
この怪しい6gスプール、インダクトローター部分が樹脂製で電気を通すような材質ではなかったのです。
(・・・って手にとった時にすぐに気づかなかったのか、と。おっしゃるとおりでございます、すみません。。。)
DAIWAのエアブレーキシステムは、皆さんご存知の通りマグネットブレーキの進化版です。スプールの回転数によってスプールのわきっちょについているインダクトローターという部分の動きの変化により、シャフトに対し外側に飛び出すことで電磁誘導によるブレーキの効き具合を制御するという仕組みです(ものすごくざっくり説明しています。間違っていたこと言っていたらゴメンナサイ)。
ということは、インダクトローターが電気を通す物質でなければとーぜん、回転制御なんてできるわけもなく、いくらブレーキダイヤルをいじったところで変化がないのは当たり前田のクラッカーなわけです。
なので。
早速、純正のスプールについていたインダクトローターをこの"怪しさ満載6gスプール"に移設してみました。
結構細かい作業でしたけど、取り外し方を紹介しているサイトがあったので、一応こちらに記載しておきます。
https://blog.lurestyle.jp/archives/32176
そして、前回同様自宅庭で軽いキャストテストを行ってみました。
1.5gのトラウト用スプーンをフックを外していざキャスト。
・・・
・・・
・・・えっ?
なにこれ?
マジっすか?
マジモンのベイトキャストリールが出来上がっちゃったじゃん。
と、感動しかありませんw
余裕で15mは飛んでいると思います。
しかも糸もほぼ浮きません。
ブレーキダイヤルMAXから段々下げていき目盛:4くらいが糸が浮かないギリギリな線&飛び具合でした(実験時、無風状態)。
で。
ここまでだったら「あぁよかったね」で終わる話ですけど、今日はもう少し深掘りさせてもらおうと思います。
この「’20tatula SVTWのベイトフィネス 化計画」のためにスプールを購入するにあたり、いろんなYoutubeやサイトを見て回って軽量スプールの研究をしたのですが、あまりベタ褒めしている声はきけませんでした。キャスト可能なルアーの重量等には触れられているものの、バス向けのだいたい3g以上のルアーを投げていたり、それ以下に詳しく言及しているネット情報はほぼなくて・・・(あったら教えて下さい、後学のために拝読します)もしかして、軽量ルアーを投げてみたら私のような症状が出てしまい動画にならなかったという事なのでしょうか。
もしかして、大半のレビュアーの方々が勘違いしている、とか?
もしかして、スプールの入れ替えだけして悦に浸っている、とか?
もしかして、ブレーキが効かないのをその仕組みを十分に理解しないまま「ベイトフィネス ってやはりピーキーだよね」とか勿体無い結論出しちゃっている、とか?
インターネットはなんでも情報が手に入ると思いきや、ニッチなジャンルだとこういう大事なことが正しく伝わっていないケースって、他にもあるんだろうなぁ、と思った次第です。
正しく仕組みを理解し、正しく組み上げたら、こんなに素敵なベイトフィネス 環境を得られるんだ、と実感&この感動を共有させていただきたく今回のテーマにしました。
最後に、大事なことなんでもう1回言っておきます。
社外スプール購入したら、そのリールのブレーキの仕組みを理解した上でちゃんと動作するか確認をおススメします。