ここがヘンだよ、釣り業界 #3「スモールマウスバスとSMAPの闇」
さぁ、今回も釣り業界のおかしな「闇」について、切り込んでまいりましょ~。
はじめに
早速、単刀直入に言いますけど。
「釣り業界のスモールマウスバス(以下スモールと略)に対する扱い、なんか変じゃね?」
そう思っている人、すくなくないんじゃないでしょうか?
この魚、釣り業界では「福島県の桧原湖と長野県の野尻湖にだけ生息する」っていうとてもスペシャルな魚として語られています。
各種釣り雑誌ではもうこれが当たり前。
先日、本屋さんで「スモールを釣ろう」みたいなムック本をみつけたんですけど、ここでもやはり上記の2か所でのみ生息しているような書かれ方。
しかし一方で各種SNSやYoutubeを見てみると、日本全国津々浦々いろんなところでスモールの釣果報告が上がっています。
おかしいと思いませんか?
もちろん、うちの近所の養老川でも釣れちゃいます。
っていうか5本のうち4本はスモールが釣れちゃうくらいの勢いです。
こういった状況に対して、明確な回答はもちろんのこと、まともな仮説を立てている情報がネットで見つけられなかった(もしあったらX(旧Twitter)のDMお知らせください)ので、釣り業界のBBC(っていうより実話ナックルズ?)を目指す当サイトが少し深堀してみたいと思います。
スモール=SMAP森くん説
これって今世間を騒がしているジャニーズ事務所のかつて筆頭だった国民的グループ、SMAPの”森くん問題”と似ていると思えないでしょうか?
40代以上(30代後半がギリくらい?)の方はご存じかと思いますけど、SMAPってデビューしてから数年間6人で活動していたんですよ。
それが、人気絶頂期に差し掛かろうというタイミングで、一人のメンバーである森且行くんが自身の夢を叶えるために事務所の反対を押し切り脱退したんです。
そしたら、以降のTV番組では「初めからそんな人いなかった」みたいな扱いで、過去VTRでは不自然なトリミングをされたり、それはそれはもう違和感しかありませんでした。
森くんは歌も上手く運動神経も抜群で、視聴者参加型の番組(土曜日PM)でイキった会場のおにーちゃんともめた時にきれいなハイキックで相手をノックアウトさせたのが記憶に残っています。
キックが早すぎてカメラがとらえきれていませんw いつ見てもサイコーです。
この身体能力の高さがあれば、のちに一流のオートレーサーになったというのも頷けますよねw
って、話が逸れちゃった。
スモールマウスバスの話でしたよね。
「そこにいるのに”さもいないように情報操作されてしまう”」という図式がとても似通っていると思い例にあげた次第です。
おかしなヤツ
で、あきれちゃうのが、SNSとか動画のコメント見てるとたまに、
「えーっ!スモールって桧原湖と野尻湖にしかいないってことになってるのに写真上げちゃっていいんですか~?」って
業界側の味方をするのが”正義”みたいな、自分で考える事を放棄した〇〇みたいなのを見かけます。
これも、なんだか一連のジャニーズの問題といろいろシンクロする要素ありそうですよね、残念な人達です。
文庵の仮説。
1990年代後半のバス釣りブームの際に、私は釣りから一切離れていました。
ある日、その当時釣りを趣味にしている人とドライブをしている時、とある野池の前を通ったらその彼が「ここ、ミラクル〇〇が来てバスを放流していったんだってさ」みたいな話をしてくれました。
(なお、ミラクルはミラクルでもひかるの方ではありません。)
本当かどうかは知りませんけど、当時はまだ密放流が、好ましくない行為ではあったものの違法ではなかったので「へぇそうなんだぁ」くらいに思っていました。
でも、ミラクル〇〇が密放流したかどうかはさておき、魚が勝手に野池に居着くなんて出来るはずもなく、誰かが魚を移動して放ったのは間違いですよね。
で。
その数年後、特定外来生物に認定されバスに関するいろんな制約や罰則が出来たことで、「ブラックバス」が一気に悪者になっていくわけですが、当然ブームになって市場が大きくなるってことは大儲けしている人たちが居て、そこに他業種あるいはもしかするとバス釣りルアーを出していない同業他社にタレコマれて、前述のミラクル〇〇の放流の噂が再燃したかどうかわからないですけど、バス釣り業界の関係者に密放流の疑いの目が向けられたのは想像に難くありません。
そして、ココ数年のスモールの急速な分布と繁殖。
バス釣り業界もまた「お前らが儲けたいがためにまた密放流しているんじゃないか」みたいに槍玉に挙げられるのが面倒だから、「だったらスモールなんていないってことにしちゃえばいいじゃん」と一斉に「脱退したSMAP森くん」状態にしているのではないかというのが文庵の考察①です。
でもね。
こんなこと続けていたらら、バス釣り業界はますます斜陽産業になっちゃうってのがわからないのかな?
スモールは比較的低水温でも活動が出来、流れの早い場所でも生きていけます。
すなわち、日本の川への適応能力はラージマウスよりも高いのです。
そうなるとなんでも食べちゃうブラックバスですから川での食物連鎖のトップに君臨するのは時間の問題。っていうか、川でラージマウスバスよりスモールが釣れる回数も増えてきたのでもうトップに君臨しているかもしれませんね。
ってことは。
川で釣れるブラックバスはスモールだらけになってしまい、釣りビジョンの番組ロケや雑誌記事の取材、ルアーメーカーのプロモーションのためのヒットシーンなどを撮影しようとしても川では難しくなってしまいます。
そうなると、ラージマウスバスが釣れる場所を意図的に選んでいかなければならず、その制約の中で番組だったり雑誌だったりルアーなどの製品を作ることになり取材の日程の調整や遠征に関わるコストが高騰し、それらが我々ユーザーに降りかかることで「そんなに高いなら買わない」と市場のシュリンクの一途をたどる、というのが文庵の考察②です。
一般のニュースでは普通に取り上げる”滑稽さ”
そして、最近目にした下記のニュース。
外来魚「コクチバス」が長良川で初確認 岐阜県が緊急対策で駆除作戦実施 別の川では生態系を守る取り組みも(2023/7/31)
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/07d19fdde775f3ed48c00cef4c0d945f6e9a6aa3
あれー?
釣り関連のメディアでは一切目を背けているこの話題、通常のメディアではなんの遠慮もなく報道しちゃうんですねー。
そうなんです、この問題は釣り業界が勝手に黙殺しているだけであって、もっとマクロな視点から見るとムダな悪あがきでしかないのです。
それにTVが取り上げちゃったらもう”責任者探し”は時間の問題です。
バス釣り業界さんは、戦々恐々ではないでしょうか。
いやむしろ、他人事に考えているようじゃメーカーさんが次々につぶれていく未来がすぐそこまで来ている、ってくらいやばい状況です。
この現状に対して、業界が一丸となって対策を打っていくなどのアクションの気配でもあればいいのですが、私の知る限りではどっちかというと業界全体で足並みがそろっていないというか一枚岩にはみえないんですよね。
であれば。
メーカーさんが個別にこの問題について真剣に考えてその結果、手を打てば、少なくともそのメーカーはこの業界で生き残れるのではないかと考えています。
「じゃぁ、うちらどうすればいいのよ?」
ってメーカーさんからの声が聞こえてきそうですが、文庵的には対処策の構想はあります。
世間様の目が厳しい”ネット社会”と呼ばれて久しい現代をメーカーがちゃんと生き残れる方法です。
でも、そのまま馬鹿正直にここに書くつもりはありません。
だって、メーカーさんに頭を使って考えてほしい、すなわち「考える事が進化につながる」からです。
どうしても、教えてほしいというメーカーさんへ
御社のルアーを1年分くらい送ってくれたらちゃんとレポートとして教えますよ(割とこれマジ)。
こんだけ未来の釣り業界を憂いて、またおかしな点に対して真摯に異を唱えているブログってそんなにないと思いますが、それだけ当サイトは”釣りに愛を持っている”というところで締めたいと思います。
この記事を読んで、少しでも共感いただけたらガンガンX(旧Twitter)にてリポストお願いしま~す。
最後にもう一度言っておきます。
スモールマウスバスはもう日本のそこらじゅうにいます。
そう、あなたの街でもきっと釣れますよ。