昔のリール、メーカーに部品在庫がなくてもなんとかなった成功事例。

はじめに

先日、完全ベイトフィネス化を実践してみたカルコン50

2g程度のルアーやDSリグの飛距離も想定を超えるレベルで大満足。

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来シーズン(2026)は第1線で活躍してくれること間違いなしっ!

・・・と思っていたんですけど、何度かテストキャストしているうちに1点気になることが。

ハンドルを巻いているときに突然訪れるゴリ感

クラッチを切って巻きなおし、を何度か繰り返していると解消する不可思議な挙動

早速分解して調査を開始。

原因判明!

どうやら原因はギアではなく、ハンドルシャフトに装着されている”スタードラグベアリング”っぽい。

取り外して指で回してみると、たまに引っかかる感触あり。

オイルとかグリスをたっぷり圧入するという応急処置を試してみたところ、いい感じになって一安心。

でもでも。

応急処置はしょせん応急処置に過ぎないわけで・・・この先、ゴリ感が復活する可能性を常に気にしながらの釣行は集中できなかったりあんまり精神衛生上よくなさそうだなぁと。

メーカーに確認っ!

釣具屋さん経由でシマノさんに部品の取り寄せが可能か早速確認してもらったところ・・・。

やはり、メーカーにも在庫がないとのこと。

そりゃぁそうですよね、20年以上前の製品なんですもの(笑)。

さぁて、困りましたよ。

ダメもとでオークションサイトを覗いたらかつて出品実績はあったようですが現時点ではゼロ。

いよいよ手詰まりか・・・。

って、当サイトはそんなことであきらめてしまうようなヤワな釣りブログじゃぁございませんw

ここから当ブログの真骨頂、”誰もやったことないであろう未知の調査と検証フェーズ”に突入ですっ!

構造を理解し仮説を立ててみるっ!

まずは、”スタードラグベアリング”をじっくり眺めてみました。

フツーのベアリングの周りにプラスチック部品がくっついています。

最初にコレを外して同サイズのベアリングを買って流用出来ないかと思って試してみたんですけど、結構な力をかけても取り外せずかなりの圧力でねじ込まれている様子。

あんまりやりすぎて万が一パーツが破損してしまってはいよいよ完全に戻せなくなるので、この方法は断念

でも、新たに分かったことが一つ。

このプラスチック部品って実はリール側のはめ込み部分との間ってガッチガチに固定されているわけではなく隙間があるんです。

で、このパーツをつけた場合と外した場合で、ハンドルシャフトを握って軽くグリグリやってみても同じくらいの"遊び"があることが判明。

(といっても天下のカルコン、”遊び”は極めて少なく、さすが高精度で作られているんだなぁって改めて実感しましたとさ)

更にじーっと分解図を眺めて一つの”自分にとって都合の良い”仮説を立ててみました。

この特殊なベアリング(図のNo95)はスタードラグを締めこまれることでNo11 ~14のパーツでハンドルシャフトに対して縦方向(赤矢印の方向)に固定されており、No95の取り付け部の外周にプラスチックの枠が無くても性能に差異はないんじゃないかと。

ということで。

同じサイズのベアリングを手に入れてしまえば巻き心地は完全復活するのではないか、という仮説を立てました。

ベアリングを入手っ!

ベアリング自体は規格が決まっているので、サイズさえわかってしまえば入手はカンタン

Amazonで探して早速手に入れました。

(2つセットで700円位) 万が一1個ダメにしてもスペアがあれば安心ですよネ。

上が純正パーツ、下が今回Amazonで購入したもの。

黒いパーツが付いているか/いないかの違いのみ。

早速取り付けて試投してきました。

仮説は的中!

巻き心地は完全にシルキーに。

大成功です!!

最後に

純正パーツが手に入らなくても代用品で解決できちゃうこともある、っていう実証実験の成功事例として紹介させていただきました。

使っていない(使えない)オールドリールが手元にあるそこのアナタ。

純正パーツが手に入らなくても、もしかしたら身近に手に入るパーツで復活させることができるかも、ですよ~。

ってか。

カルコン50の中古価格が高騰しちゃうんじゃないかって心配になってきましたよぉ。

20年以上前のカルコン50でこのクオリティなら、現行のBFSモデルなんてそーとークオリティ高いんでしょうね。

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※リールの改造は自己責任です。