【ゲームの話 レビュー#7】サクラノート(DS)
本日紹介するのはDSの「サクラノート」です。
DSは脳トレブームとかで爆発的に市場が大きくなったこともあり、数多くのいろんなジャンルのタイトルが出ていましたので隠れた一品があるかも、っていう探す楽しみもあります。
中古価格が低い今のうちに掘り起こすっていうのはけっこー狙い目かもです(既にプレミア化して高騰しているタイトルも出始めてきましたし)。
そんな中で、最近入手して印象に残ったタイトルだったのでさっそく紹介をしていきたいと思います。
どんなゲーム?
ボーイミーツガール系のアクションゲームです。
主人公が住む街で起こる不可解な事件が妖怪のせいだということが判明し、戦っていくというストーリーです。
アクションの難易度はそれほど高くなく、ストーリーもコンパクトにまとまっているので、サクッと物語を楽しみたい人にはちょうどいいかもしれません。
以降、少しマニアックな話をするとこのゲームの原案と音楽は植松伸夫さんです。そう、ファイナルファンタジーの作曲家です。
多分この方が、糸井重里さんのMotherにインスパイアされて「俺もゲーム作ってみたい」とかそういうところから企画がスタートしたんじゃないかと。
というのも。
植松さんがチュートリアルに出てきて発するセリフが少し「個性的を通り越して狙いすぎ」と感じるところもあったり、妖怪として登場してきたりと、かなり尖った作りになっているからです。
それを”大目に見て許容できる”人ならば、まずは第一関門クリアーでストーリーに没入できると思います。
デベロッパーがマーベラスということで、過去作「コンタクト」のエンジンとかライブラリーを使いまわして作られたようなグラフィックは、個人的には好印象でした。
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特徴
・音楽が良い(さすが植松さん)
・ドットとレンダリングの融合が良い按配
・登場する大人の心情も描かれている
・猫や犬の視点からサブストーリーが見られる
・ボタンを押さなくてもキャラに近づくだけで会話ができる
この電車のカラーリングは内房線?外房線?
ってことは、舞台は千葉県?
エンディングの一コマ。終始こういうグラフィックにところどころで挿絵が入る感じで進んで行きます。
総評
お気に入り度:★★★★☆
ストーリーは良かったです。
個人的にはMother3よりもストーリーやキャラに魅力を感じました。
主人公は小学校高学年ですけど、どちらかというと昔小学生だった大人の方々、特に子を持つ親であれば色んな視点から考察できるのでとても満足できるのでは、と思っています。
操作性も悪くありません。
でも、ゲーム性は・・・あまり期待しない方が良いかもです。
インタラクティブな絵本を読んでいてたまに戦闘が入る程度のものだと思っていただければと。
それとストーリーが短いので、これをフルプライスで販売したらそりゃぁ売れなかったでしょう、という印象です。
このゲームを一言でいうと・・・「Motherのフォロワーになりきれなかったかもしれないけど、おとーちゃん(=ワタクシ、すなわちfather)の琴線には触れた”良い意味での雰囲気ゲー”」
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